監修 つかさ歯科クリニック

床矯正治療

拡大床装置

小児矯正は、1期治療と2期治療という2つのステップに分けて進めます。1期治療は乳歯と永久歯が混在している混合歯列期から開始して、固定式あるいは取り外し式の拡大型矯正装置を装着して、顎の骨に力を与えながら少しずつ顎を拡大していきます。

2期治療は、永久歯が生え揃った後から開始する治療であり、歯をキレイに並べるために実施します。つまり、1期治療は、歯並びが悪くなることを予防する矯正治療法と言うことが出来ます。1期治療には、2期治療での抜歯リスクを引き下げたり、2期治療の期間を短くするといった多くのメリットがあります。床矯正装置を用いた1期治療は、歯並びが乱れないように顎の成長を促し、永久歯が生えてくる始めの段階から正しく歯を並べていくために実施します。

床矯正の利点と欠点

メリット
  • 永久歯列期になってなってから2期治療を行う必要がなくなる可能性がある。
  • 2期矯正治療が必要となる場合でも、顎の成長を促しているので、歯を抜く確率が低くなる。また、治療期間が短くなり、良い治療結果が得られやすくなる。
  • 自分で装置が取り外せる床矯正装置は、ブラッシングやお手入れが楽でお口を清潔に保てる。
デメリット
  • 単純な矯正力しか与えられないため、複雑な歯の移動には適さない。
  • 顎と歯のサイズにかなり大きな不調和がある場合、床矯正装置のみでの治療は難しい。
  • 自分で取り外せる拡大床は、患者さん本人に装着してもらうタイプなので、本人が治療に積極的でないと、良い治療結果を得ることは難しい。 

床矯正の適齢期は

床矯正は、混合歯列期の6歳〜11歳くらいまでが適しています。床矯正は、お子様の成長に合わせて、少しずつ歯列の幅を広げていく治療です。顎の骨の成長が止まる前に、治療を開始することで、永久歯が生えてくるスペースを確保することが出来ます。もし、歯並びで気になることがあれば、お早めにご相談ください。

床矯正装置の使い方

床矯正の仕組み

床矯正の装置には、スクリュー(ネジ)が組み込まれています。このスクリューを回転させることで、プラスティックで出来た床が動いて、あごを拡大したり、歯を前に押したり、後ろ下げたりする仕組みになっています。

自宅での調整

床矯正は、床矯正装置を口の中から外して、専用のキーで、床矯正装置の中に組み込まれているスクリュー(ネジ)をご自身で回転させる必要があります。基本的に、1週間に90度のペースでスクリューを進めます。1週間の間で何回かに分けてスクリューを進めてください。

保定装置と保定期間について

床矯正が終わった状態は、歯の根が柔らかい状態になっているので、何もしないでいると、歯が元の状態に戻ろうとする「後戻り」という現象が起きてしまいます。この矯正治療完了後の後戻りを最小限にとどめるために、保定装置(リテーナー)を使用します。保定装置を装着することで、歯並びを安定した状態にすることが出来ます。

診療時間

 
午前09:30-13:00
午後14:30-19:00

▲----土曜:午前9:30-12:30 / 午後14:00-17:00

●----第1水曜、第3水曜のみ診療

休診日 :第2、4、5水曜・日曜・祝日

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